2013/03/11

極軸の調整...

望遠鏡の設置で大切な極軸の調整。望遠鏡の回転軸を地軸と並行になるように調整することです。
北極星は、その回転軸の極(天の北極)から1度弱離れているので、良い目安になります。
最近(ここ30年くらい)の望遠鏡では、極軸望遠鏡という便利なものがあり、
回転軸の中に小型の目盛入り望遠鏡が組み込まれています。
これで北極星を特定の位置に来るように架台を設置すれば、だいだい5'角(1度の12分の1)程度で設置できます。
...しかし、今回設置した位置からは北極星は見えません。
こういう時は、大体の方向に向けた後で、星をいくつか追尾しながら、調整します。
高倍率の望遠鏡で、図のような方法で調整します。
今のところ。約200倍で1時間程度は、視野の中央にとどまっています。
しばらくは、様子を見ながら、少しづつ追い込みをかけ行きます。

4 件のコメント:

ocr さんのコメント...

空間角の離れたいくつかを基準にすると
精度よく合わせられる,ということでしょうか?

JN1GLB/Mako さんのコメント...

んー、なんて答えが適切か悩みますが...
空間上の離れた星を基準にするのではなく、地球の自転により天球上を移動していく事を利用しています。

もちろん、計算上は、複数の点を観測することで機器の姿勢を判断できますが、その情報を使って調整するのは大変です。望遠鏡が、精度のよい測定値を得る機能を持っていませんし、得られた補正値を反映できる精密目盛付の機構が無いからです。
また、大気差と呼ばれる現象があるので、計算自体も大変複雑になります。

ocr さんのコメント...

舌足らずで済みません.

>星をいくつか追尾

の「いくつか」の選び方についての質問でした.

JN1GLB/Mako さんのコメント...

選び方ですか...
南の空の星は天の、赤道付近(移動量が最大)、子午線付近(高度と方位の要素を分離するため)。
東あるいは西の星は、北東、または北西の高度60度程度の星(低い方が高度と方位の分離は良いが、大気差の影響が出る)を選びます。