2016/03/15

星を写す機械...

去年あたりから、いくつかポタ赤(死語っぽいけど...)を手に入れて遊んでいます。

ここ数年、ぽっと出のメーカーさんが幅を利かせているので、どの程度の物かを調べるため、バラバラにして「出来」をみています。


一社目は、精度について、すごいウンチクを語っているメーカーさん。駆動ギヤは、ホイールを独自の方法で研磨と豪語していますが、研磨と呼ぶにはあまりにもお粗末。研磨に使用しただろう相手の歯面が、ホイルの刃先や底にまで当たって削れバリが出てますw。さらに、その研磨面は片面だけなので、回転方向が逆になる南半球では効果なしww。
そして、組立てられた駆動系は、独自配合のグリスで潤滑と謳っていますが、そのグリスには大量の金属粉(粒子状などではなく、ホントの切削屑)が混入。
...まぁ、酷すぎです。
モーター系は、PM型の超安価なパルスモーターとPICマイコン、トランジスタアレイを使ったユニポーラ駆動と思いっきり安く済ませた構成。

「中華製品は酷い!!!」とはよく言いますが、日本製品の方がもっと酷い状態だったとは、知りませんでした。
この機械は、ギヤのバリが酷いので、組立て直しの前に歯面をどうするか考え中。

もう一社は、どちらかというと制御系に凝った製品。コントローラは珍しいデザインですが、内部の作りを見ると、専門は電子回路・ソフトウェア系だな...と判ります(外注かも知れませんが...)。駆動系にはHB型のパルスモータを使い、TIのマイクロステップドライバで駆動します。高速駆動や自動導入なんかも可能になっていてMPUにはSH2が使われてます。
機械系は、簡単な構造ですがうまく考えられています。上のメーカーと違って、グリスに異物が混ざっているようなこともありませんし、バリなんかも無いようです。
ただ、バラしてわかったのは、ベアリングカバーに凹みがあり、それを隠すように組立ててあること。これはイカンだろー。
この凹みは、雲台などを取り付ける金物のボルト穴が貫通しているのが原因と思われる。ご丁寧にも、凹んだ側を裏返しにして、少しバラしただけでは見えないように組立むのはダメっしょ。製品自体の一部が汚れた状態で届いたことからも、量産試作あたりをつかまされたのかも知れません。


2 件のコメント:

ocr さんのコメント...

ポタ赤って分からないのですが,二十年くらい前の Meade ETX で止まっている私としては,今のは自動導入ついてるのかなぁとか,それどころかもしかして GPS,コンパス,Gセンサーで勝手に軸を合わせてくれるのかな,なんて想像してるのですが,どうでしょう?

JN1GLB/Mako さんのコメント...

ポタ赤(ポータブル赤道儀)は、基本的には数十年前と変わらず日周運動にあわせて動く1軸だけの架台です。極一部のポタ赤は、2軸構成で自動導入出来るものもあります。最近、極軸合わせをサポートするモジュールがいくつか出て来ましたが、さすがに勝手にあわせてくれるものは、まだ無いですねー...